社交不安障害とはどんな病気?
人前で何かをする際に緊張とともに各種の症状があらわれる病気です。そのため、そのような状況を避けてしまい、日常生活に支障をきたすことがあります。
これまで性格の問題とされてきましたが、適切な治療を行うことで症状を改善させることができます。
社交不安障害の主な症状
社交不安障害では主に下記のような状況で症状があらわれます。
【状況】
- 人と食事をするとき
- 人前で話をするとき
- 人前で文字を書くとき
- 人前で発表するとき
- 試験を受けるとき
- 面接、面談を受けるとき
- 初対面の人と話をするとき
【症状】
- 顔が赤くなる、青くなる、引きつる
- 頭が真っ白になる
- 声が震える
- 手足が震える
- めまいがする
- 吐き気、動悸、息苦しさ
- トイレが近くなる、または尿が出なくなる
- 大量の汗が出る
- 胃腸の不快感
当院での社交不安障害の治療方法
主に不安を抑える薬を中心に治療を行います。
必要に応じて認知行動療法という、考え方のバランスを取って、問題に上手に対応できるこころの状態をつくっていくコツを身につける方法をご紹介することもあります。
症状がまた出てしまうのではないかという不安がしっかりと無くなるまで薬を続ける事が大切です。社交不安障害の症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら快方に向かいますので、それに一喜一憂せずに薬をしっかりと服用し、症状を抑えることが重要です。
当院への通院のお願いと注意点
- 当院では患者さん一人ひとりに合わせた治療方法をご提案しております。
- 飲んでいただく薬の量は患者さんごとに調整しています。飲む量・回数は医師の指示をお守りください。
- 症状が良くなったと思い患者さんの判断で薬を飲むことを止めないでください。再び症状が重くなってしまうこともあります。
- 当院は予約制ですが、症状が悪化した場合などは早めにご連絡のうえご来院ください。